お隣の奥さんが出ていった。旦那は「役立たずの嫁は金くれて追い出した」 と言ってたが…。

お隣の奥さん、ずっとお隣の旦那さんに扱き使われてた。
旦那さんがいない昼間はお隣の姑さんによくいびられてた。
たまに畑の横の道でボーッとしてるんで、母がよく話を聞いてあげてた。
でもエネmeってやつなんかな？母が離婚したらと言っても首を縦に振らなかったと。
まあ離婚だって簡単じゃないしなにか事情でもあるのかもしれん。

ある時お隣の奥さんが倒れた。脳に血がたまってたらしい。
なんやかんやあって手術、結果成功、無事に元気になった。
お隣の旦那は奥さんの入院中ほとほとこまったらしく、
「あいつがいてくれたから」「元気になってほしい」と母にこぼしてたそうだ。
お隣の姑は「勝手に病気になって！」と怒ってたそうだが、
「そんな母親にも愛想がつきた」とも言ってたらしい。

その奥さんが退院して戻ってきてしばらくして、奥さんは出ていった。
わめく姑をぶっとばし（姑は小さい婆さん、奥さんは野良仕事で力持ち）、
旦那を包丁もって旦那を枯れ井戸の中に落ちるまでおっかけまわし
タンス預金を慰謝料？代わりに奪って逃げたんだそうだ。
世間体とやらなのか直後の旦那は「役立たずの嫁は金くれて追い出した」
と農協で言ってたがｗ

知らなかったが奥さんには結婚前に産んだ子である娘さんがいて、
そちらが入院中世話をした上に「うちに来い」と言い続けてたらしい。
その娘さんは姑から「勝手に倒れた迷惑だうちに世話にこい」と連絡があって、
無視して病院に行って奥さんの世話をしたんだと。
ちなみに母にこぼしてた旦那は2度顔出しただけだったらしい。
今は姑は身体の調子崩して寝たきりに、旦那はロクに仕事も世話もせず
「終日ボーっとしてる」と、何年も前に家を出ていた息子さんが母に語ってた。
その息子さんも母親である奥さんの味方で、最低限の様子見だけすると言ってたそうだ。
お隣の家も畑も、今はずいぶんと荒れ果ててる。

奥さんからは母にお礼の手紙が来た。
娘さんと幸せに暮らしてるらしい。
送ってくれた梨が美味しかった。